4月の19日から22日までの4日間シュークリームフェアを実施いたしました。
おかげさまでたくさんのお客様にご来店いただきました。
お買い求めいただけなかったお客様も多くいらっしゃったので、
来年はもう少し数量を増やしてもいいかな、と考えております。
当店は普段「山の上コルネ」というパイのお菓子を出していてシュークリームの販売は致しておりません。
にもかかわらず、なぜシュークリームフェアなのか、
それは単純に私が最も好きなお菓子が「シュークリーム」だからです。
もともと私は大阪出身で大阪には「ヒロタのシュークリーム」という人気のシュークリーム店が存在していました。子供のころ父親がたまに買って帰ってきてくれるこのシュークリームがとてもおいしく、私の洋菓子との初めての接点だったかもしれません。
その後大学生となり大阪梅田駅前にあるシュークリームのお店「miu」でアルバイトをすることとなります。私と洋菓子の製造という最初の接点はこの「miu」での経験であります。
当初大変な人気店で、もうよく覚えていませんが一日中行列が絶えなかったような気がします。特に一日何回か提示に焼き上げる「ハードシュー」と呼ばれる皮がサクサクのシュークリームを皆さん目当てに来られていました。
このお店の経験、ケーキとの接点が私を洋菓子店に導いていき、兵庫県三田市の名店「サントアン」石川県金沢市の名店「ふらんどーる」と身を置くこととなるのでした。
「サントアン」も「ふらんどーる」も偶然にもシュークリームの有名店であり、そういったところもご縁を感じます。
では、なぜシュークリームを普段から販売しないのか?
同じ金沢でお世話になった「ふらんどーる」に気を使った部分も多少ありますが、
一番はシュークリームが好きゆえです。
どうしても私たちは職人気質になりこだわりが行き過ぎてしまうところがあります。
もちろんこだわりのないお店に誰も魅力を感じないでしょう。
しかし行き過ぎたこだわりは、自己満足であり、お店を客観視できなくるような気がします。私は器用なタイプではありません。不器用故一つのことに集中するとほかのことが見えなくなってしまいます。
さらにもう一つ、シュークリームというお菓子は焼いてクリームをつめて
2時間くらいはどんなお菓子も勝てないくらいおいしいですが、4時間くらいたてばコンビニのシュークリームとそんなに大差ないように感じます。
まあ、それくらいコンビニのシュークリームのレベルが高いとも言えますが。
味の変化が激しいことがどうしてもシュークリーム好きからいうと、店頭に並べたくない理由です。
というわけで、年に一回くらいは大好きなシュークリームを完全限定で焼いて詰めて3時間以内くらいで売り切ってしまうというスタイルでやってみようということになりました。
半分趣味みたいなものなのでどうかご容赦ください。
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